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【14】シャー・ルク・カーン物語 [シャー・ルク・カーン物語まとめ]

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スポーツに、学業に、友情に彩られたシャールクの学生時代ですが、男子校だったせいか、幼児期と裏腹に女の子との縁はほとんどありませんでした。「ガウリはいつ出てくるの!」とジリジリしておられることと思いますが、ハダム先生への淡い憧れ以外のロマンスは、もうしばらく待っていただかなければなりません。

友人たちの中で、特に親してくしていたのは、次の4人です。

◆アショーク・ヴァサン…幼稚園からシャールクと一緒。現在はシンガポール在住でエレクトロニクス関係の会社の支社長ですが、学生時代は教室でいきなりビージーズを歌い出したりしたことも…。
◆ビカーシュ・マトゥール…童顔ながらすぐカッとなる熱いヤツ。テストの小論文が得意で、皆が一行くらいしか書けないのに、ヴィッキーは裏にまでびっしり書いてギャングたちを呆れさせていました。現在はソフトウェア大手のヨーロッパ支社長。
◆ラーマン・シャルマー…温厚だが、恐るべき伝染性の笑いを持つ男。父同様にパイロットになりました。
◆ヴィヴェイク・クシラーニ…かっこよくてお金持ちで、女の子にもてもて。C-ギャングメンバーの兄貴分的存在。今は親からの製油会社を継いでいます。

一番の親友はアショーク。幼い頃の運動会では、圧倒的速さで一番を駆け抜けたスポーツ万能のシャールクなのに、アショークが来るのをゴール前で待って、一緒にゴールインしほどの仲良しでした。自分でもすっかり忘れていたのに、息子のアルヤーンが幼稚園の頃、同じ事をしたのを見て思い出したそうです。

5人は悪さもしました。例えば新任の先生の授業が退屈になってきた時、シャールクが、今に通じるオーバーアクションでもって、「ううううう う、ああああ、ぐぐぐぐ」と急に悶絶し、ばったり倒れます。オロオロする先生に仲間たちがすかさず、「彼、てんかんの発作を持っているんです。」と説明して、4人でシャールクをかついで教室からとんずらする…という手はず。そのまま仲間たちに運び出され、後は芝生に寝っ転がって自由を満喫しました。

あるとき、いたずらものが 「靴の匂いを嗅がせると治るって言いますよ!先生、どうかこいつの命を助けてやってください!」と先生に靴を脱がさせます。シャールクは先生の臭いスエードの靴の匂いをかがされながらも、目を開けるわけには行きません。先生はその日一日中、片足でぴょんぴょんはねていたそ うです。

12年生の頃、映画「グリース」に出てくるジョン・トラボルタのチーム、Tバードに刺激を受け、いつもの仲間たちとグループ、C-Gangを 結成しました。C-gangのCは、彼らのクラス名とCoolのCから取りました。わざわざパウチしたメンバーズカードなんか作ったわりには、特に何をするでもなく、ただつるんで背伸びして「Yo, Hang Loose!」とか何とか口走っていきがっていただけみたいです。

裕福なヴィヴェイクの父親がアメリカで買ってきた揃いの白いシャツに、自動車のエンブレムで作ったCのスタンプを押したもの、ブルージーンズにナイキのシューズがユニフォームでした。あの頃ナイキのシューズなんて、インドではすごく高価だったはずなので、皆結構なお坊ちゃまだったっんでしょうね。母ファティマも無理して買ってやったのでしょうか。

この5人は、今もシャールクの心の支えみたいです。忙しいので連絡を取れないことも多いけれど、会えたらその瞬間に通じ合える関係。お正月のカランの番組で、シャールクは「僕には友人はいない」という孤独な心情を吐露しましたが、良い友達がいるじゃないですか。この番組の後、ラーマンが早速シャールクを訪ねていました。

ちなみに、このC-ギャングの面々はちょいちょいSRK映画に端役で登場します。Om Shanti Omの屋外ロケのシーンでのディピカちゃんの相手役スターがラーマンで、アシスタント・ディレクター役がヴィヴェイクでした。若白髪のヴィヴェイク何となくロッド・スチュワート似で(上岡龍太郎とも思えるけど)スターパワーがあります。女の子にもてるのわかる気が…。


C gang

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